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2009.1.11 利息法による償却原価法の会計処理 演習問題の正解と解説

正解は次のとおりです。 
http://sdaigo-kougi.cocolog-nifty.com/risokuho_shokyakugenkaho_enshumondai_seikai20090111.pdf


以下は正解の解説です。

〔問1〕の正解の解説

1)「金利調整」とは?
 問題文にある「券面額と発行価額との差額はすべて金利調整の性格をもつ」ということをこの問題にあてはめてわかりやすくいえば、市場の利子率が3.2%の時に期間10年、約定利子率3%の債券、600,000万円が市場で消化されるためには、理論上、発行価格を589,867.4486万円とする必要があるという意味です。この場合、券面総額と発行価額との差額、約10,132万円は、この債券の表面利回りが市場利子率と比べて低い分だけ、発行価額(投資家が払込む金額)を少なくすることによって、この債券の実質的な利回りを市場利子率で運用した場合と同じにすることを意味します。

2)金利調整差額の配分
 ここでは、毎期、
   約定金利ベースの受取利息+金利調整差額の配分額
  =市場利子率ベースの受取利息
となるよう、金利調整差額総額を各期に配分します。
 具体的には、
①まず、期首(前期末)債券の簿価(償却原価)×実効(市場)利子率
 で市場利子率ベースの受取利息を求める。
②次に、①で求めた利息から約定利息を控除する形で金利調整差額の当期
 配分額を求めます。2001331日の決算日=利払い日でいうと、
 金利調整差額の当期配分額は、
  (589,867万円×0.032)-18,000875.7584万円
 となります。

〔問2〕の考え方

 ①ここでの金利調整差額は、受取利息を補完するものであることから、債券を発行した年度の収益とするのではなく、償還期間の各期に受取利息として配分し収益に計上します。
 ②また、この場合の債券は満期日には券面額で償還されることから、券面額と同額の投資価値を持つ資産となります。そこで、貸借対照表上では、毎期、前期末の債券の帳簿価額に金利調整差額の当期配分額を加算(割増発行の場合は減算)していきます。

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